東京都中野区のS様より防蟻工事をご依頼いただきましたので完工までの様子をお伝え致します!
きっかけは「なんだか全体的に汚れてきたな」と思ったことだったというS様御一家。
そろそろメンテナンスの時期だということもあり、相見積もりを兼ねて弊社に問い合わせ頂きました。
今回は施工内容の中でも「防蟻」について掘り下げてお話ししたいと思います。
【シロアリとは?】
「シロアリは家の天敵」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
でもどんな実害があるのか?を正しく理解している方は少ないのかもしれません。
シロアリとは名前に「アリ」とついているのでアリ(黒アリ)の一種だと思われがちですが、実はアリとは縁もゆかりもない別の種類の昆虫です。
ゴキブリ属シロアリ科に属する昆虫で、ゴキブリが先祖なんです。対してアリの先祖はハチなんだとか。
アリやハチは胴体がくびれているのに対しシロアリは寸胴で、触角の形状や羽の形も違うので全く別の虫であると言えます。
日本に住む22種のシロアリの内住宅に被害をもたらすシロアリは5種類で、さらに「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」による被害が多く確認されています。
特にヤマトシロアリによる被害が8割〜9割に上ります。
【シロアリによる被害とは】
シロアリは濡れた木材が大好き。一度侵入されると水分を求め行動範囲を広げ木造の基礎をどんどん食べてしまいます。
そうなれば当然住宅を支えきれなくなりある日突然倒壊してしまう…なんてことになりかねません。
特にヤマトシロアリは気性が荒く食い荒らすスピードが早く、水分を自分で運ぶことが出来ることにより行動範囲も広いので侵入されてから3年程で木材を食い荒らし5年後のメンテナンス時には建て替えとなるお客様も全国規模で見れば少なくないのが現状です。
そうならないためにも5年に1度のメンテナンスを前向きに検討して頂きたいです。
【施工風景】
今回は住み始めてから10年ほど経っていた為外壁、屋根、ベランダのメンテナンスと一緒に防蟻工事を行います。
外壁のコーキング材にヒビ割れが起きていました。シロアリは湿った場所や濡れた木を好む為、住宅に如何に浸水させないかが重要となります。
ご自宅のさまざまな箇所を拝見させていただいたところ雨漏りも認められ早急な対処が必要と判断となりました。
まずはご自宅内の床下点検工より進入し薬剤の撒布をしていきます。床下が土でもコンクリートに関わらず行います。
玄関の木材に穴を空け薬剤を注入します。近年ベタ基礎(コンクリートの下に空間がなく土になっている)の住宅が増え、侵入経路の確保が安易で暖かく湿度の高いシロアリの好みやすい空間である玄関の被害が増えています。
S様邸も例外ではなく今後の生活の安心の為にも目立ちにくい靴箱下に穴を空けさせてもらいました。
もちろん穴が目立たないよう埋めさせていただきました。
【完工】
普段何気なく生活をしているだけでは気付きにくいシロアリ被害。幸いS様邸での被害は認められなかったのでしっかり予防工事をさせていただきました。
S様御一家も安心したとおっしゃっていただけ我々一同も嬉しいです。
この度はご依頼くださり、誠にありがとうございました!
中野区・杉並区・世田谷区の住宅リフォーム 株式会社ホームテックワン
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